たつ郎寿司

たつ郎寿司

雪が谷大塚に店を構えて20年。地元の皆さんに愛され続けてきた寿司店「たつ郎寿司」。大将の渋谷達郎さんがやさしい笑顔で迎えてくれる。どうしても寿司屋というと敷居が高く感じられるが、この店ではそういうことは気にしなくていいのだろう。カウンター席とテーブル席があるので、それぞれ用途にあわせて選ぶといい。

たつ郎寿司

さて「たつ郎寿司」といえば、ウニである。10年前、東京ではまだ珍しかった無添加の塩水ウニと出会ったことをきっかけに、全国各地のウニの産地から渋谷さんが自ら直接仕入れをするようになったのだという。6月から8月、最も多いとき7種類ほどのウニが集まる。赤ウニ、ばふんウニ、むらさきウニなど。
「無添加の塩水ウニはまさに採れたての味。お客様にぜひ本当のウニのおいしさを知ってほしい」と、産地、種類、時期で1種類300円で味比べをさせてくれる。ウニのテイスティングとは、ウニ好きにとって夢のような世界。夏場は、おいしいウニを求めてわざわざ足を運ぶ人たちで、大いににぎわう。
冬場にはテイスティングはできないのだが、ウニは1年中ある。取材時は11月から5月まで出回る道東のばふんウニが。オホーツク海側でとれたもので、あっさりとした味わい。すし飯と合わさって口の中に消えていく。
「ウニが食べたくなったら、北海道にいく前にうちに来てください」その渋谷さんの言葉に大きくうなずいた。
ずいぶんとウニのことを書いてしまったが、もうひとつ「自家製わさび漬け」のことを紹介したい。毎日少量だけ手づくりするわさび漬けは、フレッシュな茎や根をたっぷり使っている。シャキシャキとした歯ごたえと、ツーンとくる辛み。品のいい大吟醸の酒粕と相まって、大変に後を引く。日本酒が欲しくなる味だ。

たつ郎寿司

日本酒といえば、この店ではお燗の仕方もまた面白い。朱塗りの箱に錫のちろりを入れてじっくりと湯せんする。これは石川県の蔵元「黒龍」で作られている酒燗器「燗楽し」というもの。ぬる燗で大変まろやかに仕上がる。これからの寒い季節にぜひ味わってみたい。

たつ郎寿司
住所:東京都大田区雪谷大塚町11-7
電話番号:03-3729-9967
営業時間:12:00~14:00、17:00~22:30(日曜祝日は~21:30)
定休日:月曜日
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/su-ta-/