自然豊かな環境にある巣鴨・駒込エリア
23区内、しかも山手線内という理想的な立地条件に加え、緑も多いことで、新しい住まいを探す人にとってあこがれのエリアとなっている巣鴨・駒込地区。春夏秋冬、季節ごとに美しい景観を見せる“憩いのスポット”の一部分を紹介してみよう。
「六義園」は、このあたりでも特に美しい緑を楽しめる、格式ある公園。元禄8(1695)年、徳川5代将軍・綱吉が、重用していた側用人・柳沢吉保に下屋敷として与えたことが始まりだ。柳沢は、7年の月日をかけてここに回遊式築山泉水庭園として造築。その美しさは小石川後楽園とともに二大庭園としてうたわれた。

明治期に入り、所有者は三菱グループの創業者・岩崎家に。のち、昭和13(1938)年に東京市に寄付され、一般公開されることとなった。昭和28(1953)年には国の特別名勝に指定されている。
池をめぐりながら 針葉樹360本・常緑樹3,490本・落葉樹2,490本もの緑を楽しめる園内には、ウグイスなどのほか、鴨といった渡り鳥も来訪。野鳥たちのサンクチュアリ(聖域)にもなっている。
六義園と並ぶ景勝地なのが「旧古河庭園」。こちらは六義園のイメージとは対照の、洋館とバラという西洋的な取り合わせが印象的だ。当初は明治期に外務大臣を務めた陸奥宗光の別宅だったが、のちに陸奥の次男が養子となった古河家の所有に。大正期に入って本宅地とした従来の敷地に隣接した地を新たに買収、庭園としたのが現在の原型だ。
一般公開が始まったのは、昭和31(1956)年。武蔵野台地のなだらかな斜面を生かして設計された洋風の庭園は、ゴシック調の洋館がシンボルだ。イギリスの設計家、ジョサイア・コンドルによって造られた建物は、重厚さで見る人を圧倒する。内部は、事前申し込みにより入館できる「大谷美術館」となっている。
西洋的なイメージの強い旧古河庭園だが、低地の部分はしっとりとしたたたずまいの和風庭園も持っている。設計は、京都の平安神宮などを手がけた名だたる庭師、小川治兵衛。池や滝を配した庭は、すぐ近くに洋風庭園があるとは思えないほどの情緒を漂わせている。
駒込エリアは、桜のまちとしても知られている。現代の桜の代表的品種・ソメイヨシノが誕生したのがこの地なのだ。
それを顕彰する公園が、駒込駅のすぐそばに造られている「染井吉野桜記念公園」。ここには、ソメイヨシノの原種とされているオオシマザクラとエドヒガンザクラ(エドヒガンではなく、小松乙女のほうが近いという説もあり)が植えられている。春にその咲き方の違いなどを比べてみると風流で、おもしろい。
このあたりで風流な花見ができるスポットといえば「染井霊園」。地形がフラットで、車の通る道路もなく、こぢんまりとしている。約100本のソメイヨシノを静かに愛でるには、理想的なロケーションだ。
染井霊園には著名人が多く眠っており、墓の見学も興味深い。小説家の二葉亭四迷、詩人で彫刻家の高村光太郎とその妻・智恵子、光太郎の父の光雲。芸術家の岡倉天心。染井霊園近くの寺には芥川龍之介や谷崎潤一郎の墓(慈眼寺)や、遠山金四郎(本妙寺)などもあり、歴史的な散策を楽しむこともできる。

千石エリアでは、住宅街の中に突如出現する「千石緑地」が目を引く。元来は徳川幕府の御三卿の一つ・一橋家の屋敷だった樹林地だ。現在では小さな森の中にデッキボードが渡され、格好の憩いの地となっている。特に、樹齢100年以上とされる大きなムクノキは必見だ。

これほど緑のスポットがありながら、巣鴨駅からは池袋駅までJRでわずか5分という便利さ。都営地下鉄三田線を使えば、大手町駅までは約12分だ。ショッピング、ビジネス、そして家族そろってのレジャーがすべて手近で楽しめる巣鴨・駒込エリア。終(つい)の住処にするにはうってつけの、将来的にも暮らしやすい地であることは言うまでもない。

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