横浜港めぐりを楽しもう
開港を機に一大発展をとげてきた横浜港。その原型は、現在の山下公園の対岸にかつてあった「神奈川湊」(現・神奈川区)と考えられており、安藤広重作の浮世絵「東海道五十三次」では風光明媚な景勝の地として描かれている。そして今や日本を代表する国際港となった横浜港の周辺はトレンドを発信するショッピングスポットやテーマパークが建ち並び、近未来都市の様相を呈している。
新しい話題の多いエリア「みなとみらい(=MM21)」はもともと横浜都心再生プロジェクトの名称だったが、その後そのまま臨港部の町の名前になった。よこはまコスモワールドの大観覧車が「みなとみらい」の近未来的風景に彩りを添え、4つのおもなスポットで食事やショッピングを楽しむことができる。
まず、みなとみらい駅と地下で直結している「クイーンズスクエア横浜」。店の数がみなとみらいで一番多いといわれ、ショッピングモールの「クイーンズイースト」や「アット!」を始め、横浜港を一望する「パンパシフィック横浜ベイホテル東急」、クラシックコンサートが行われる「横浜みなとみらいホール」などが集まったエンターテイメント施設だ。

隣接している「横浜ランドマークタワー」は日本一高いタワー棟がエリアのシンボルでもある。低層部に回廊式ショッピングモールの「ランドマークプラザ」があり、高層部には「横浜ロイヤルパークホテル」などが入っている。5層吹き抜けの「ランドマークプラザ」にはおよそ160のショップやレストランが並んでいるほか、国の重要文化財に指定されている巨大な「ドックヤードガーデン」もあり、広々とした空間で音楽ライブなどが行われる。

桜木町駅前から汽車道を進んだ先にある「横浜ワールドポーターズ」は、シネマコンプレックスも入っている大型ショッピングモール。グルメな食材からインポートもののアパレルや雑貨、インテリアなどまでが勢揃いしている。開放感ただよう2階のウッドデッキからは、「ランドマークタワー」を望むこともできる。
さらに、横浜の歴史を感じさせるスポットとして必ず名前が挙がる「横浜赤レンガ倉庫」はレトロな雰囲気がただようレンガ壁の建物が人気だ。建物のもつムードを生かしたショップやカフェ、レストランは訪れた人を夢中にさせる。目の前の横浜港を眺めれば、大桟橋やベイブリッジも望める。

同じ横浜港の眺めでも、見る位置が違えば、風景も変わる。みなとみらい地区の端にある臨港パークは緩やかな起伏を伴った芝生の公園で、木立の緑と海の青の調和が美しい、ゆったりとしたスポットだ。一方、有名な山下公園は「赤い靴はいてた女の子像」や氷川丸、バラ園などがあり、港ならではの異国情緒が感じられる。

横浜ベイブリッジのある大黒ふ頭には大黒海づり公園があり、海に面したベンチや小高い丘からは房総半島まで望める。いつもと違った角度から横浜港の眺めを楽しむのもまたよいだろう。
山下公園の前の通りを渡ってまっすぐ進むと、すぐに横浜中華街があらわれる。広東料理、北京料理、四川料理、上海料理と何でも揃ったこの街では、あれこれ迷うこと自体が楽しいのかもしれない。料理店のほかにも、中国茶のティールーム、中華菓子店、中国料理道具の店等々が密集しているので、何度訪れても新しい発見がある。
みなとみらい線の元町・中華街駅という名が表すとおり、中華街から元町までは目と鼻の先だ。石畳が続く元町ショッピングストリートはヨーロッパの小さな街を思わせる優雅な雰囲気がある。山手に住む外国人の求めに応じてさまざまな店が生まれ、その後は国際港を前にしてどこよりも早く輸入品が手に入ったことが元町のハイセンスな雰囲気をつくりだした。開港以来の歴史とともに歩んできた老舗のショップは今もなお多くの人に愛され続けている。
近頃ではベイエリアの居住区開発が盛んになり、東京湾やベイブリッジを一望できるマンションも誕生してきた。家にいながら、まるで人気スポットで過ごすように、横浜港の景観を満喫できるという生活も夢ではなくなってきたのだ。窓から海のある街を見下ろせるドラマのような暮らしぶりは、新しい時代を夢見ていた開港当時の外国人ですら、誰が予測しただろう。

開港記念会館
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