地場産の野菜や果物が堪能できる!

朝霞・志木・富士見・ふじみ野のエリアを散策中に、ぶどう園を見かけたのは正直、驚きだった。「東京から近いのに、ここは観光地か?」と、突っ込みを入れたくなったものである。

ところが、「観光地」だったのである。いや、正確には、観光農園を開いている農家の方々が結構多い、ということなのだ。数えてみたら、朝霞市と新座市でぶどう園が10以上もある!首都圏から1時間以内の通勤圏だというのに、ぶどう狩りが楽しめてしまうとは、驚き以外の何ものでもないだろう。

JAの管轄で言うなら、朝霞・志木は「あさか野」、富士見、ふじみ野は「いるま野」ということになる。

そのいずれもが、農産物の中でも特産品としてあげているのが根菜類である。水はけのよい土壌を持つ関東ローム層が広がるこの地域では、土の中で育つ根菜類にはぴったりの環境なのだとか。にんじん、ごぼう、ほうれん草、里芋などが、それに当たる。

稲穂

まさにそのにんじんとほうれん草を使った、朝霞市オリジナルの特産品を発見した。その名も、「朝霞カレー」。レトルトタイプのカレーだが、朝霞産のにんじんとほうれん草をふんだんに使い、ラードなどの動物性油脂と小麦粉を使わずに47種類の漢方薬然や香辛料を加え、低カロリーの薬膳カレーとして販売されている。しかし、販売している場所が若干少ないのが残念なところだ。

そしてにんじんをふんだんに使った新座市オリジナルも、発見できた。「にんじんうどん」がそれである。

新座産のにんじんをペースト状にし、それをうどんに練り込んだというシロモノだ。なぜうどんなのか?という疑問が当然ながらわくだろうが、それはこの地域では昔から来客者があった際には手打ちうどんでもてなす、というならわしがあったからだ、ということだ。

うどん自体はにんじんの色合いがしっかりと出ているのだが、しっかりとしたツルツル、シコシコの食感の「ザ・うどん」という感じ。これならにんじんがキライ、という子どもたちでも喜んで口にすることができるだろう。

JAいるま野

これらの地場産の野菜たちは、地元のスーパー(新座サティやサミットなど)やJAの直売所などで、わりと簡単に手に入れることができたりする。食品の安全性がいろいろ取り沙汰される中、このエリアに住めば食の安全も自ずとついてくる、ということなのかもしれない。

朝霞ブランド認定カタログ
http://www.city.asaka.saitama.jp/brand/02.html

埼玉県内の観光農園を紹介するページ
http://www.ja-saitama.jp/farm/

にんじんうどんのホームページ
http://www.ninjinudon.com/index.php?

歴史を感じられるものが残されているという、幸せ。

「川越街道」が、「川越街道」と呼ばれるようになったのは明治時代以降の話、だそうだ。それ以前は「川越往還」「川越道中」などと呼ばれていたらしい。この街道の4番目の宿が、現在の朝霞市にあった膝折宿、5番目が現在の新座市の大和田宿、そして6番目が現在のふじみ野市にある大井宿である。

平林寺

この街道を整備したのは川越藩初代藩主の松平信綱で、中山道の脇街道という位置づけだったそうだ。その信綱が没後、祀られたのが新座市の平林寺。信綱は、この地の農業を盛んにさせた野火止用水の整備工事や新河岸川の改修工事の責任者でもあった。それだけの功績者が、広い平林寺に祀られるのは当然のことかもしれない。

川のせせらぎ

野火止用水は戦後、本来の役目を終え、撤去される計画もあったようだ。しかし地域住民の人たちからが存続運動を起こし、今も水路として活用されている。合理化だけでは全ておさまるものではない、ということを体現した地域住民の人たちのおかげで、この地の歴史が垣間見える「遺産」が残され、私たちはその歴史を感じることができるのだ。

膝折宿中宿脇本陣

膝折宿の本陣は現在の膝折郵便局のあたりだったそうだが、脇本陣と呼ばれる本陣には泊まれなかった家臣たちが泊まったという宿が、現在もその姿を残したままになっている。国道254号線、現在の川越街道から少し道を外れた旧川越街道沿いにあるのだが、その表札には「高麗」と書かれているという。これはさらに古い時代、平安の頃に大陸からの渡来人たちがこの地に住まわされた名残り、という。「新座」という地名も、もとは「新羅」から来ているというから、全てはつながってくる。

膝折宿のある場所から、急な坂道が続く。その坂を「稼ぎ坂」と呼ぶらしい。それは江戸の頃、手押し車でなかなか坂を登れない人たちから小銭をいただき、坂を登るのを手伝ってあげる人たちがいたことが由来するという。そんな坂の名称にすら、歴史の一端を感じさせるものがこのエリアにはある。

街の中の稲穂

話は前後するが、信綱の後に川越藩主を務めた柳沢吉保は元禄期に、現在の三芳町上富と所沢市中富・下富を開拓し、「三富新田」と呼ばれる地域として農作物増産政策を進めた。その際の検地によって割り振られた理路整然とした地割と景観は現在も残され、旧跡として埼玉県指定文化財に指定されている。

このエリアに残る歴史の一端を、列記してみた。そんな歴史の息吹を、そのままに感じさせてくれるものがたくさん残っていることに、今を生きる私たちは心から感謝するべきだと思うが、いかがだろうか。

暮らしやすさと、自然と緑が共存する街

緑のイメージ

とにかく、緑が多い。

今回、朝霞・志木・富士見・ふじみ野エリアを散策してみて、強く感じた印象である。ある程度の開発が進んでしまうと、当然ながら自然や緑が失われてしまうのは仕方のないことだろう。しかし、このエリアはなぜか、マンションや商業施設が増え続けていながらにして、緑豊かな風景が失われていない印象があるのだ。

公園が多い、とも言われているそうだ。確かに、公園の数は大小はあるが無数に点在している。そして「大」の方を見ると、その規模は非常に大きい印象がある。敷地面積が広大な公園が、比較的多い感じがするのだ。

朝霞中央公園付近の緑

たとえば、朝霞中央公園。東武東上線の朝霞駅から徒歩圏内にあり、公園に向かう道すがらは商業施設も目に留まるし、住宅やマンションも数多く立ち並ぶ。それが公園に近づいてくるにつれ、次第に道路の脇に並ぶ緑が「生い茂る」という表現に相応しいような光景になり、公園の付近まで行けばさらにそれは深いものになる。園内の野球場も、人為的な設備とは言いながら、その天然芝のフィールドには見る者の心を和ませる効果がある。

滝の根公園緑のトンネル

そして、滝の根公園。かつては山しかなかった、と言う通り、その地形を活かしたつくりであることは、公園の入口を見た瞬間に理解ができる。公園の名を記した看板の横には、公園の名に違わぬ「滝」がその姿をしっかりと見る者に焼き付け、その脇の階段を登っていくとまるで緑のトンネルをくぐっているのではないか、と思うぐらいに生い茂る木々に圧倒される。園内には湧き水があり、蛍を飼育できるほどの快適な環境である。

平林寺の雑木林

公園ではないが、平林寺もこのエリアの緑を語る上では外せないだろう。その広大な敷地の多くを占める雑木林は、古き良き武蔵野の地を彷彿とさせるということで、国の天然記念物に指定されているほどだ。

暮らしやすさは便利さであり、それは自然や緑と二律背反となる。そんな観念も、この暮らしやすい街の中に自然と緑が共存している姿を見れば、どこかへ行ってしまう。そんな光景を、このエリアでは目の当たりにすることができるのだ。

劇的に交通の利便性が高まる朝霞・志木・富士見・ふじみ野

最近、東京メトロの駅や車内で「副都心線、開業」という告知をたくさん見かける。渋谷から明治通り沿いに新宿三丁目を経て、池袋に接続。そこから有楽町線に乗り入れ、和光市から東武東上線へとつながっていく。2012年には渋谷から先、東急東横線との相互直通運転も開始予定とされる。

副都心線の開業は、2008年6月14日。この開業以降はすなわち、朝霞、志木、富士見、ふじみ野といった東武東上線沿線の地域は、さらに利便性が高まるということになる。

東武東上線

たとえば志木駅を例に取って、シミュレーションをしてみよう。現在、志木駅から池袋駅までは東武東上線の急行で19分。東京メトロへ乗り入れる各駅停車でも25分ほどのアクセスになる。ちなみに新宿までは、急行を利用して池袋で埼京線に乗り継げば、現在でも最短で24分での到着が可能である。

そこへ副都心線が開業すると、池袋から渋谷までがだいたい16分程度の所要時間とされているので、渋谷まで最短で35分程度、各駅停車を利用して直通で行っても40分ほどで到着できる、ということになる。乗り継ぎなしで渋谷まで直通で行ける、となれば心理的な負担も相当改善されるのではないだろうか。

伊勢丹新宿店 -
副都心線 新宿三丁目駅と直結する「伊勢丹新宿店」。伊勢丹や新宿三越アルコットなど、新宿東口方面へのアクセスが格段によくなる。

一方で、朝霞台駅はJR武蔵野線北朝霞駅との乗り換え連絡が可能である。武蔵浦和駅で埼京線に乗り換え、快速を利用すれば大宮までの所要時間は15分ほどだ。かねてから朝霞・志木・富士見・ふじみ野エリアが首都圏へも、大宮・浦和エリアへもアクセスがいい地域と言われてきた所以はここにある。

これだけ劇的に交通アクセスが便利に変わっていくエリアというのも、なかなか他には類を見ないのではないか、と思われる。これからますます、住みやすく快適な居住エリアとして、人気が高まっていくことは想像に難くない。

Simply

 

Simply

ハワイアンテイストを、新座で味わう。そんなことができるの?と思うかもしれないが、この「Simply」でなら、できる。

お店の外観はすでに、ここは裏原宿か下北沢か、と思わせるような印象。中に入ると、海外から輸入したと思しき雑貨の数々が並んでいる。すでに気分は、異国情緒が満載。

食事のメニューを見てみると、ロコモコやタコライスなどが並び、日替わりのオススメ紅茶はハーブティーがラインナップ。

店内に流れる曲は60~70年代のアメリカっぽい感じで、おそらく店主が「こんなお店をやりたい!」という思いでつくったのだろう、と思わせられる。ちなみに店内は禁煙で、店頭の灰皿はこれまたおしゃれな輸入雑貨だったりもする。

Simply
住所:埼玉県新座市東北2-21-4
電話番号:048-474-8120
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日・祝日

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