暮らしやすさと、自然と緑が共存する街

緑のイメージ

とにかく、緑が多い。

今回、朝霞・志木・富士見・ふじみ野エリアを散策してみて、強く感じた印象である。ある程度の開発が進んでしまうと、当然ながら自然や緑が失われてしまうのは仕方のないことだろう。しかし、このエリアはなぜか、マンションや商業施設が増え続けていながらにして、緑豊かな風景が失われていない印象があるのだ。

公園が多い、とも言われているそうだ。確かに、公園の数は大小はあるが無数に点在している。そして「大」の方を見ると、その規模は非常に大きい印象がある。敷地面積が広大な公園が、比較的多い感じがするのだ。

朝霞中央公園付近の緑

たとえば、朝霞中央公園。東武東上線の朝霞駅から徒歩圏内にあり、公園に向かう道すがらは商業施設も目に留まるし、住宅やマンションも数多く立ち並ぶ。それが公園に近づいてくるにつれ、次第に道路の脇に並ぶ緑が「生い茂る」という表現に相応しいような光景になり、公園の付近まで行けばさらにそれは深いものになる。園内の野球場も、人為的な設備とは言いながら、その天然芝のフィールドには見る者の心を和ませる効果がある。

滝の根公園緑のトンネル

そして、滝の根公園。かつては山しかなかった、と言う通り、その地形を活かしたつくりであることは、公園の入口を見た瞬間に理解ができる。公園の名を記した看板の横には、公園の名に違わぬ「滝」がその姿をしっかりと見る者に焼き付け、その脇の階段を登っていくとまるで緑のトンネルをくぐっているのではないか、と思うぐらいに生い茂る木々に圧倒される。園内には湧き水があり、蛍を飼育できるほどの快適な環境である。

平林寺の雑木林

公園ではないが、平林寺もこのエリアの緑を語る上では外せないだろう。その広大な敷地の多くを占める雑木林は、古き良き武蔵野の地を彷彿とさせるということで、国の天然記念物に指定されているほどだ。

暮らしやすさは便利さであり、それは自然や緑と二律背反となる。そんな観念も、この暮らしやすい街の中に自然と緑が共存している姿を見れば、どこかへ行ってしまう。そんな光景を、このエリアでは目の当たりにすることができるのだ。