KIM THANH(キム タン)(約1,300m)
出てきたサイゴン麺の上には、甘辛い挽肉、プリッとした車エビ、ニラなどが、汁を覆うように載っている。嬉しいのは、白くて丸いイカ団子。東南アジアの麺類のトッピングで人気の高いアイテムであり、日本では意外にもなかなかお目にかかれないだけに、ついつい笑みがこぼれてしまう。

米粉でつくられた麺はツルツルとしていて、のど越しがよい。あっさりしたスープには揚げニンニクなどが入っていて、コクがある。好みによって、ベトナムの魚醤・ヌォック マムを入れるとよい。
店長が先ほど語ったように、KIM THANHではハーブ慣れしていない日本人のため、現地では麺にどっさり盛られているハーブの量を加減しているスタイルを基本としている。しかし、リクエストをすることで追加してもらうこともできるそうだ。
ラストに頼んだのは、ベトナムのデザート「チェー」。チェーとは“ベトナム風のぜんざい”。温・冷の両タイプがあり、KIM THANHでも何種類かのチェーを揃えている。
その中で選んだのが、冷たいタイプのミックスチェー。現地でも見た目の華やかさ(というか、派手さ)に目を奪われ、試してみたのだが、意外に甘さが控えめであり、ぜひもう一度食べたいと思っていたのだ。

KIM THANHのチェーには、下からタピオカ・小さな氷・小豆あん・緑豆の煮たもの・ココナツミルクが入っている。この美しい層を惜し気もなくかき混ぜて食べる。すると、食べ物と飲み物の中間のような感じになり、実におもしろい口当たりが生まれてくる。
期待にたがわず、KIM THANHのチェーも甘さが控えめ。栗のようなほっくりとした緑豆に、小豆あんのやさしい甘さ、香ばしいココナツミルクに、モチモチとしたタピオカ。料理でお腹がいっぱいになっていてもスルリと入ってしまう。
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