カラビナ

都電荒川線「町屋駅前」から徒歩2分。原稲荷神社の隣に喫茶店「カラビナ」はあります。
ログハウス風の店内に入ると、そこは山小屋を思わせる空間が広がっています。突き当りには本物の暖炉がどっしりとその存在感を示しています。冬には実際に暖炉に火が入れられ、パチパチという心地よい音とともに、エアコンとは違ったやわらかな暖かさが店内を包み込むそうです。

オーナーの長井さんが「カラビナ」を開業したのは昭和60年、43歳の時でした。それまでの仕事を辞めて喫茶店を開こうと1年をかけて準備をしたそうです。それまで喫茶店の経営やコーヒーの知識に関しては素人であったという長井さん、ご夫妻でいくつもの喫茶店やペンションを訪ねたり、何冊ものコーヒーの専門書を読んで研究を重ねたそうです。
山とスキーをこよなく愛するオーナー夫妻により喫茶店には「カラビナ」という登山用具の名前がつけられました。ログハウスや暖炉のほかにも、いたるとろこにオーナー夫妻の趣向とこだわりが感じられる店内は開業以来23年間、ほとんど内装を変えていないとのこと。このことが「いつ来ても、変わらない場所」と「カラビナ」の魅力のひとつになっています。

「カラビナ」のこだわりはコーヒーにもあります。モカ・コロンビア・キリマンジャロ・ブラジルの4種類のストレートコーヒーに加えて、マイルド・苦味・ソフトの3種類のブレンドコーヒーがあり、すべて自家焙煎。
「たっぷりのコーヒーを飲んでもらいたいから」と、通常の倍以上の豆を荒めに挽いて使っているとのこと。価格も全て400円。この値段も20年間変わっていないそうです。

コーヒーだけでなく軽食もという人におすすめなのが、スペシャルサンド(600円)。大きなクロワッサンにレタス・トマト・ショルダーハムがサンドされています。ほんのり甘いクロワッサンとショルダーハムとの相性も絶妙です。スペシャルサンドでは、このほかに厚切りトーストとジャム、サラダが付いてくるので、ボリュームも満点です。

「カラビナ」に来るお客さんは、いつも同じ席に座わる人が多いのだとか。たとえ10年のブランクがあっても、不思議と「いつもの席」に座るのだそうです。
たぶん、ここ「カラビナ」には、オーナー夫妻と暖炉とコーヒーと、そして時間を越えた「いつもの場所」が存在するのだろうと思われます。また、町屋に行くときには寄らせていただきたい、そう思える喫茶店です。
カラビナ
住所:東京都荒川区町屋2-8-6
電話:03-3892-3335
営業時間:10:00~20:00(Lo19:30)
定休日:日曜日
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