ゲンジホタルが華麗に舞う、「落合川」や「野火止用水」
池袋駅から西武池袋線で20分ほどの東久留米駅周辺。そんな利便性の高いエリアに、美しい水辺が広がっているのをご存知だろうか。その名は「落合川」。
小平霊園のさいかち窪を水源とする東久留米市の北西側を流れる黒目川と、東久留米市のスポーツセンター(新座市の手前付近)近くで合流する支流だ。その水源を辿ると、東京都水道局南浄水所のある「南沢湧水地帯」に行き着く。
その水量は、およそ3万トン。水は清らかで美しく、川底まで透きとおって見えるほどだ。こちらは、「平成の名水百選」に都内から唯一選ばれたという、自然豊かな場所。
水質保全活動がさかんな場所としても知られ、ホトケドジョウなど少なくとも4種の絶滅危惧種が生息しているといわれている。そのため、このエリアを開発から守ろうとする機運は年々ヒートアップ。その最たるものが「わくわく川掃除&川あそび」だろう。昨今では、1000名を越す子どもたちが集まる規模となり、東久留米市の夏の風物詩として定着しつつある。
また、その近くには「いこいの水辺」「氷川神社裏の自然河川」「水辺公園」といった観光スポットも点在。それらを効率よく見て回れるウオーキングコースも考案されているので、時間がある人は歩いてもらいたいもの。
ちなみに、それらコースを紹介した「リバーサイド歩くるめ、ちょっと寄り道散歩道」というパンフレットも市役所で配布されている。制作したのは、東久留米市健康づくり推進部会のメンバー25名。紹介されているのは、黒目川と落合川の周辺を中心とした5つのコースだ。完成までには、地元の人に話を伺ったり、メンバーが実際に歩いてみるなど地道な作業があったという。写真やイラストがふんだんに使われ、大変見やすい誌面となっている。こちらはホームページ上からでもダウンロードできるので、散策前にぜひ入手したいところ。
また、時間が許せば「野火止用水」へも足を運びたい。こちらは、今からおよそ300年前の徳川三代将軍家光の時代に、時の老中「松平伊豆守信綱」が武蔵野開発のために開削した水路。有名な「玉川上水」の分水のひとつでもある。
昔は飲料水や灌漑用水として使われていたそうだが、昭和48年には上水からの分水が停止。しかし、「再び野火止用水にいのちを」という声が高まったことで、都は昭和49年に野火止用水を「歴史環境保全地域」に指定。下水高度処理水の利用による「清流復活事業」を計画し、昭和59年には流れが再生されている。
周辺環境の整備も進み、美しい雑木林が続く「野火止史跡公園」なども誕生。この公園の中を抜けた所には、関東の名所として知られる名刹「平林寺」もあり、そちらも有名な観光スポットだ。これらのスポットに行く場合は、JR武蔵野線「新座駅」を利用したい。
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