たなか
ひばりヶ丘の駅から自由学園のある方向に歩いて10分弱、駅前の喧騒を抜け、緑豊かな閑静な住宅街の路地を入った突き当りに「蕎麦屋 たなか」がある。
看板には「そば」とのみ書かれている。門の表札には「田中」と記され、外観はどう見ても普通の住宅なので、初めて入る時は少し躊躇してしまうかもしれないが、玄関のドアを開けるとすぐに明るい声で「いらっしゃいませ」と花番さんが迎えてくれる。
通常の住宅なので玄関で靴を脱いで入る。一軒家の洋間を改装した店内は明るく広々としていて穏やかで落ち着いた雰囲気。壁には古い大きな掛け時計がかけてあり、窓枠も少しレトロ調で、全体的にちょっとアンティークな感じにまとめられている。女性一人で入ってもまったく違和感は無くゆったりとくつろげる。
練馬豊玉の名店「名月庵田中屋」の田中氏が引退し、「自宅で安価に親しみやすく」・・と開いたお店とあって、蕎麦の種類は「せいろ」と「かけ」の2種類のみ、その他のメニューも少なめだが、どれも400円~600円という良心的な価格だ。
今回は「御膳せいろ」と「海老の天ぷら」を注文した。ここの蕎麦は外一蕎麦(蕎麦10に対し小麦1)で、蕎麦の太さは中麺。食べてみると、口当たりよくしなやかなのにコシがあって喉越しもいい。上品で飽きのこない味だ。蕎麦つゆは鰹の旨みが感じられる深い味のつゆで、透明感があってまろやか。麺との相性も抜群だ。薬味は葉葱の小口切りと辛味大根。蕎麦湯は透明でさらっとしているが、蕎麦の風味は十分ある。
抹茶塩でいただく「(天然)海老の天麩羅」は、衣がサクッと軽く、味わいはしっかりとしていて非常に美味しい。
蕎麦の量はやや少なめだが、この質でこの低価格はなかなか無い。500円で美味しいせいろがいただけるなんて夢のようだ。ここでは釜揚げうどんも有名で、山本益博氏が「絶品」と評価している。次の機会には是非試してみたい。
たなか
所在地:東京都西東京市ひばりが丘1-15-9
電話番号:0424-24-1882
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜・第3火曜
お品書き:
せいろ・かけ…各500円
そばがき…1,000円
釜揚げうどん…600円
海老天ぷら・野菜天ぷら…各600円
自家製玉子焼き…500円
そばがきぜんざい…600円
大納言ブランデー漬け・自家製シャーベット…各400円
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