豊島岡墓地

豊島岡墓地  

東京メトロ有楽町線「護国寺駅」出口を出るとすぐ見えるのが護国寺の仁王門、その少し先にあるのが惣門だ。そして惣門を過ぎた先に、ひっそりと閉ざされた門がある。これが、護国寺に隣接する「豊島岡墓地」の入り口。この豊島岡墓地は、天皇・皇后陛下以外の皇族専用の墓地であり、平成14年11月21日に急逝された高円宮様が埋葬されていることで有名な場所だ。

この墓地の始まりは、明治6年にさかのぼる。京都から東京へ遷都したこの頃、明治天皇の第一皇子(稚瑞照彦尊)が死産となった。そのため、明治政府が皇居に近い護国寺の所有地を墓地としたという。

宮内庁陵墓課などによると、墓地の広さは東京ドームのほぼ倍にあたる8万472平方メートル。墓数は60。昭和天皇の弟君の秩父宮と高松宮が、それぞれ夫妻で合葬されている。生前に皇籍を離れた皇族は利用できないとされているが、明治天皇の生母は「皇族に準ずる」として埋葬が許可されており、GHQの占領政策下で非皇族でも埋葬が例外的に認められたケースはあったという。ここに墓参り出来るのは皇族のほか、縁故者または許可を受けた関係者のみ。そのため、周囲には静寂が漂い、人影はほとんど見受けられない。たまに同地を訪れた観光客が、門前から静かに遙拝をささげているのを見かける位である。

豊島岡墓地
住所:東京都文京区大塚5