和敬塾・永青文庫

1955年、実業家前川喜作によって創設された男子大学生・大学院生向けの学生寮、それが「和敬塾」だ。前川氏は、寮を建てるにあたり旧細川侯爵から約7000坪を購入しており、和敬塾の本館は「旧細川侯爵邸」を買い取ってそのまま使っている。昭和の香りただよう、この元華族邸宅は、細川家第16代細川護立によって1936年に建てられたもの。東京都指定有形文化財に指定(1998年3月)されているほど価値のある建物であり、元首相の細川護煕氏も幼少時に同館で過ごしていたという逸話も残っている。
現在は、大学生や院生や留学生など、合わせて600名以上がこちらで共同生活を送っている。文教地区らしく、周囲には東大や早稲田など大学が多い。そのため、寮に所属している学生が通う大学は、約50校にもなる。個性豊かな若者が集う和敬塾の共同生活では、大学の専門領域の探求とは別に個と全体の調和を知り、深い人間関係を培うことができると評判。居室は全室個室で広さは6畳から7畳まで。ベッド・机・イス・本棚・クローゼット・エアコンが備え付けられている。食事や浴場は共同。現在までたくさんのOBを輩出しており、作家の村上春樹も大学一年の春から秋まで塾生だったとか。
その寮から神田川方面へ100メートルほど歩くと、博物館である「永青文庫」の入り口をみつけることが出来る。ここでは、細川家に伝来する文化財を保存や研究しており、一般向けの公開展示も随時開催中だ。細川家は、細川藤孝(幽斎とも言う。戦国時代)が初代。信長の雑賀征伐に弱冠15歳で初陣し先駆けの功に輝いた忠興(三斎)や、キリスト者としてガラシャの洗礼名で知られている忠興の妻(明智光秀の娘)玉など、さまざまな人物伝が残っている。3代忠利のとき肥後熊本五十四万石を与えられ、強力な外様大名として幕末に至っており、一族の歴史は700年余りの長きにわたる。文庫内には、この華麗な歴史絵巻を紐解く、調度品や絵画が静かに眠っている。展示会では、こんな品々が身近に鑑賞できるので、是非足を運びたいところ。
財団法人和敬塾
住所:東京都文京区目白台1-21-2
電話番号:03-3941-7446
http://www.wakei.org/
永青文庫
住所:東京都文京区目白台1-1-1
電話番号:03-3941-0850
開館時間: 10:00~16: 30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)、展示替期間、年末年始
入館料:一般600円、学生400円
http://www.eiseibunko.com/
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