たない粥

高級中国料理店でよく見かける、「中華粥」。横浜中華街などに出掛ければ、その味を楽しむことは容易だろう。ただ、「わざわざ観光地に足を運ばずに、近所で気軽に食べてみたい」というのが一般人の正直な気持ち。
そんな願望を持って探していると、中国料理店で修行したご主人と、台湾出身で中国茶に詳しい奥様とで切り盛りしている、お粥専門店を発見した。場所は、東京メトロ丸の内線 新大塚駅から徒歩5分の好立地で、緑っぽい外観が目印。 昼も夜も混みあう人気店なので、今回は夜の開店時を狙って訪問してみた。店内は、テーブル席が14席の小じんまりした造りだ。

こちらで提供されるのは、調味料は一切使わずに鶏ガラスープと塩のみで作られた本格的なもの。お鍋で作ったお粥を一度冷まし、自然な粘り気が出た白粥をベースに、同店の料理は作られているのだとか。これに溶き卵が混ぜられている。
テーブルに上るのは、いわゆる「広東粥」だ。ただ、日本人の口に合うように、スープはしっかりした味付けになっている。そのため、自分で調節する必要は無いが、好みで醤油を垂らすなどしてもおいしく頂ける。
提供されるお粥は、とろりと柔らかいが煮崩れしておらず、するすると食べられることうけ合い。1人分は、パッと見には量が多めに感じるかも。ただ、消化が早くて胃もたれはしないと思うので、これ位の量を食べても大丈夫。安心して平らげて欲しい。

日本では、二日酔いや風邪など調子が悪い時に食べるイメージが強い「お粥」。しかし、台湾や韓国では日常的に食べられているようで、同店でも鮭や海鮮、スタミナなど様々にアレンジされたお粥が十数種類も用意されている。
一番人気は「海鮮がゆ」。プリプリのエビやイカなどが使われており、お粥との相性も抜群。ショウガの味がしっかりしている「スタミナがゆ」もおすすめ。お腹の芯があたたまるので、ちょっと疲れている時や、風邪をひいた時には効果的。粥以外にも、「野菜たんめん」や「炒めビーフン」などの麺メニューもラインナップ。
ランチには、十数種類の粥の中から人気メニューを抜粋して提供しているようだ。セットにすると、一口餃子やサラダ、漬物が付いてくる。また、土曜日・祝日の昼はメニュー数を限定しての営業となるので、お目当てのメニューがある人は確認するとよいだろう。

そのほか、「鮭チャーハン」なども用意されており、男性客でも満腹になるはずだ。
最後のデザートには、モチモチした「マンゴープリン」をどうぞ。柑橘類が好きな人なら、「レモン愛玉ゼリー」もおすすめ。こちらは、レモン味の氷の上にゼリーが乗っている美しい食べ物だ。
重ねて、時間が許すなら本格的な茶具で中国茶を楽しむのも一興。今回は、「バラ入りプアール茶」をオーダーしてみた。すると、目の前には形の違うオチョコのような2つの茶碗達が登場。何でも、この2つに別々の役割があるらしい。
まず、細長いほうの茶碗にお茶を入れる。そこでは香りを楽しみ、それからもう一つのほうに移し変えて、今度は味を楽しむのだ。メニューに記載されているウンチクによると、このプアール茶は消化を助けたり便秘を改善したりする効果があるそう。
日頃の食べすぎや仕事疲れで胃腸の動きがイマイチだった私だが、このお茶を飲んでいるうちに、スッキリしてきたのだから不思議。ヘルシーで体に優しいメニューを食したい人は、訪れておきたいお店である。
たない粥(タナイガユ)
住所:東京都文京区大塚4-48-5 第27宮廷マンション101
電話番号:03-3946-1661
営業時間:11:30~14:00、17:30~22:00
定休日:日曜日・祝日(祝日は不定・要確認)
http://www.d6.dion.ne.jp/~vtanaka/
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